自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の息子の成長日記

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断を受けた3歳の男の子の成長記録。療育のこと、日々の出来事。0歳の少し神経質な赤ちゃんとの生活も。

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断②

30分ほどで診察室に呼ばれ、息子と一緒に入ります。

先生が「こんにちは!」と息子を見つめますが、息子は誰もいないかのように先生の横を素通りしオモチャのほうへ。
もう何度この光景を見たか…


先生が「かぼちゃんの様子を見てから話をさせてもらいますね」と、息子の様子を見ています。



まずは目に入るオモチャの箱を全部ひっくり返します。
「いつもこうですか?」と先生。
「毎日です。」と答えると
「少し他動がありますね」と言われました。


散らかしたオモチャの中に好みのパズルがあったらしく、目を輝かせパズルに集中しだします。
先生はその様子を見ながら「…すごい集中してますね」と言われます。


息子がパズルに集中して、自分の世界に入っているのを見てから先生が話し始めました。

「お母さん、さっき受けてもらった検査の結果と主治医からの紹介状も見せてもらいました。
……あのね、かぼちゃんはとても大変な状況です!」

大変?と私が思っていると、先生は突然

「今かぼちゃんは3歳ですよね?!3歳っていったら普通は
「かぼちゃーん!(はーい)」
「どこから来ましたか?(おうち!)」
「誰と来ましたか?(お母さん!)」
「どんな乗り物で来ましたか?」(電車!)」
「今何歳ですか?(3歳!)」
ぐらいは答えるのが普通なんですよ!!でもこの子は全く答えないどころか人と顔を合わせようともしない!この意味が分かりますか?!」

とまくし立てるように言われます。
ここに来たときには、息子は発達障害の診断をされるものと覚悟はしていました。

でも

周りの人に「男の子だから言葉が遅いんだよ~」「この歳で数字が好きとか将来理系じゃん!」「笑ったりするんだったら言葉遅くても普通だよ~大丈夫だよ~」と言われて納得していた自分が恥ずかしくて、先生の問いには下を向いて黙っていました。



すると先生は続けて

「かぼちゃんの集中力!見てますか?!この子はまだパズルを続けてるけど、普通の3歳はこんなに長く出来ない!そして今日の発達検査の結果を見ました!かぼちゃんの発達は全体的に1歳半です!なのに数字の概念だけが小学1年生以上のレベルです!ぶっとんでるんです!おかしいと思いませんか?!」

「言葉が1歳少しも出てるかどうかぐらいの子ですよ?!そんな子が文字はすべて理解してるのに言葉は理解してないなんて……お母さん!2週間に1回か4週間に1回の療育が普通としたら、この子は週に1回受けないと駄目なレベルです!!」

「こっちが言ってることを理解できていないんですよ?!」


と言われました。
が、やっぱり私の中では発達障害だとは思うけど言葉を理解できてないとは思わなかったので感情的に言い返してしまいました。


「私…こないだの臨床心理士の先生にも言いました!!私がアルファベットのオモチャをA~Zまで並べて、「Aはどれ?」と聞くと必ず違うものを選ぶんです!それをずっと続けて、A一つしか残ってないのに「Aはどれ?」と聞くと指差しもせず遊ぶことを止めてしまうんです!他にもそういうことが色々あるんです!この子はわざと自分から答えを間違えて相手の反応を見て楽しんでいるんです!!その場を見たことありますか?!私だって正直に答えを言ってもらいたい!けど、この子は自分が間違えることで私の反応を見て楽しんでいるんです!!わざと間違える時は顔をニヤニヤさせてるんです!!理解出来ない、と理解は出来ているけどわざと出来ないふりをしているっていうのは意味が違うと思います!!!」
と言ってしまうと、先生が穏やかな口調で説明しだしました。




「…お母さん、かぼちゃんは広汎性発達障害です」


にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村