自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の息子の成長日記

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断を受けた3歳の男の子の成長記録。療育のこと、日々の出来事。0歳の少し神経質な赤ちゃんとの生活も。

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断③ ー療育の目的ー

「かぼちゃんは広汎性発達障害です」
と落ち着いた口調で言われました。


「そう言われると思っていました。色々インターネットで調べました。」
と私が答えると、先生が手元にあるルーズリーフを手に取り、絵を描いて説明してくれます。

「広汎性発達障害っていうのは少し昔の言い方で、今は自閉症スペクトラムと言われています。」と喋りながら図を描いてくれます。
よくインターネットで見るものと大体一緒です。


そこで息子の検査結果と照らし合わせて
運動、知能、社会性?と歪み、だったと思いますがこれらの項目を一つ一つ説明してくれます。(この手書きのメモはこの間机に出していると赤ちゃんがモグモグしてしまい…今回の記事は私の記憶で書いています。次回の診察の時にもし病院に控えがあればもらう予定です。もし項目が違えばこの記事は書き直す予定です。)


確か社会性?は △
と書かれました。
「かぼちゃんは落ち着きがないと思えば、突然パズルに集中しだしますよね。これはあまりよくないです。このままだと小学校に入学した時、授業中に突然教室を飛び出してどこかに行く子に高い確率でなってしまいます。」

運動?は ◎
だったので何を言われたのかあまり覚えておらず…

知能?は ×~◎
と書かれました。
「あのねお母さん。今日本にある知能のテストっていうのは必ず言葉が必要なんです。この子はまだ言葉が出てないので今回の評価は低いです。しかしこの子は将来天才に化けるかもしれない。療育に通って言葉が出たら本当の知能が計れると思います。」

歪み
と言うのは、本来は誰も持っていないものだけど、成長するにつれて自閉症スペクトラムの子は歪みが出てくる。


先生に言われました。
自閉症スペクトラムといっても何も理解できないというわけではなく、時間をかけてゆっくり教えてあげれば社会に馴染めるようになります。でももし何も教えなければ。時間が経てばもしかしたら療育に通わなくても社会に馴染めるようになっているかもしれない。でももしその時が16歳だったら?18歳だったら?もう早い子は2歳3歳から保育園に通いだし、6歳から15歳までは義務教育を受けないといけません。この9年間の義務教育の間にかぼちゃんに何もしてあげず社会に放り出してしまうと必ず周りの子たちと自分は違うと感じ、劣等感を抱き二次障害を起こします。それが鬱病統合失調症などですね。」
「お母さん。療育の目的はかぼちゃんを治療するとかではなく、社会に送り出しても上手く生きていけるようにするためなんですよ。残念ながら自閉症スペクトラムは先天性の脳の病気なので治ることはありません。でも早いうちから療育に通わせて効果が出れば、この発達障害がこの子の個性として社会に受け入れられるようになる。」

「お母さん、頑張りましょう(^^)」


ここまで聞いて、この子はまだ3歳になったばかりの時点で療育に通えるのはラッキーなんだ。
この子の障害を個性にしてあげなければ。
今のままでは協調性がなさすぎて、小学校に入っても絶対にいじめられる。
先生の言うとおり、社会に受け入れらる子にしてあげないと。


と、先生の言葉で目標ができました。


「空きがあれば、すぐにでも療育を始めましょう。この子は言語療法と作業療法を受けてもらったほうがいいと思います。」
と先生に言われ、看護師さんが空きを調べてくれている間に気を付けることを言われました。

「指示は具体的に」
「遊びはボール遊びやおままごとなど、やりとりのある遊びをする」
「体をいっぱい動かす」
「テレビは1日1時間まで。本当は全く見せないでもらいたいけど、今の世の中そうも言ってられないので。テレビは見せないほうが言葉は早く出ます」


など指示を出されました。
次の週から療育を受けられることになり、次の先生の診察は半年後とのこと。


最後に先生が息子に「かぼちゃーん!療育がんばろうね(^^)ばいばーい♪」
と手をふると、息子は目は合わさないものの逆さバイバイで答えていました。
「やっぱり逆さかー。」と言われていました。


この日から英語の読み聞かせ、話しかけは一切止め、テレビもほぼつけず暮らすようになりました。





療育の効果とこのテレビをつけない日々の効果か、息子はこの療育に通う前より見違えるほど言葉を出し、喋るようになりました(音声なしですが(^^;)。
それでも定型発達の子に比べたらまだまだ語彙も少ないしたどたどしいですが。


社会に受け入れられるように。
マイペースに。
ゆっくりでも成長している。
いつも笑顔で見守る(^^)







長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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