自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の息子の成長日記

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断を受けた3歳の男の子の成長記録。療育のこと、日々の出来事。0歳の少し神経質な赤ちゃんとの生活も。

発達障害の確定① 発達検査を受けるように言われる

どんどん数字好きになっていく息子。
気がつけば2飛ばしや3飛ばし、5飛ばしで数字を数えていました。


たまに職場に連れていくと、アルファベットの形をしたオモチャや公文のかずカードを持ち歩き、相手してくれる人を探してウロウロ。

この人構ってくれそう!
と感じると突然その人の膝に座り、アルファベットをA~Zまで並べたり、かずカードを50~1まで逆に並べだしたりと、「すごいね~!」と言われるツボを分かっていたみたいで、いろんな人に構ってもらっていました。

この頃には人見知りなんて全くなかったので、1歳半検診での目が合わないという指摘は全く気にしていませんでした。
と言うより忘れていました。





小児科の受診の日が来ました。

「かぼちゃーん!」

名前を呼ばれました。
いつもの先生です。
いつもは診察室から出てこない先生が、待合室に出てきて息子の様子を見ています。

息子は待合室のオモチャに夢中だったので、私が「先生が呼んでるよ!行こう!」とオモチャを取り上げると、息子は先生に向かって進みますが独特の動き。
スキップのような爪先歩きで先生に向かって行きます。
しかし視線は先生に全く向いておらず、私ですら「この子はどこに向かって歩いてるんだ?」という感じでした。


先生の近くまできたときに先生がしゃがんで息子に話しかけます。
「かぼちゃん!おはよう!」
でも息子は明後日の方向を向いています。

私は「こっちだよ~」と息子の背中を押しながら診察室に入れます。



診察室に入った瞬間にカレンダーを見つけた息子。
「……18、19、…」
と、カレンダーを見ながら呟いています。
先生も「…カレンダーを見て呟いてるね」
と呟きます。
「かぼちゃん!人形で遊ぼうよ!かぼちゃん!おーい!かぼちゃーん?」
先生が何度も声をかけますが、もう数字に集中しているので全く声が聞こえていません。

先生は大きな声で
「かぼちゃん!好きな人形はある?!」
と、細々とした人形を取り出し、音をたてて息子の前に並べます。
アンパンマンシリーズだったからか息子が気づき、数字のカウントを止めて人形を触りだします。
「うん。手先は器用だね」と先生。

人形に飽きた息子は診察室を探検しだし、あちこち登ったり隠れたりします。
「この小児科でこんなとこに登れた子初めて見たよ~!」
「こんなとこに入るの?!器用だね~!」
と先生に褒められまくりです。

あまりに自由気ままなので止めようとする私を先生が止めます。
「大丈夫よ。かぼちゃんの好きにさせて。」
と言われ、あぁこれも診察なんだと気づき、先生と一緒に様子を見ます。

一通り診察室を探検し終わって満足したのか、息子が私の膝に戻ってきたときに先生が言いました。




「お母さん、この子発達検査を受けたほうがいい」



発達検査?


と考えていると、先生が続けていいます。

「療育は早ければ早いほどいいし、療育を受けているからといって、みんながみんな障害があるわけじゃないんだよ。ただ言葉が出るのが遅いだけで通ってるって子もいるし」

「月曜日に発達の検査をしてくれる先生が来るから、すぐ予約を入れよう!」
と言われ、頭はこんがらがったまま「はい…」と
返事をしました。



発達検査?療育?





1歳半検診を思い出しました。
やっぱりうちの子は発達障害なのか?
まだ検査も受けていないのに療育の話をされるのは重度なのか?
数字を呟いてたから?
独特のスキップをしてたから?


主人にこの日の出来事を言うと、黙って聞いていました。
特に何も聞いてこず、何も言わず。
話を一通り聞くと、何もなかったかのように息子の相手をしてくれていました。


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