息子は小さい頃からとても潔癖で、手づかみ食べもしないし砂遊びもしない。 卵かけご飯しか食べないくせに玉子を割らせると、白身が手について泣き叫ぶぐらいいまだに自分が汚れることが嫌いです。 これが発達障害児の感覚過敏という症状なのか?
その流れからか口の周りが汚れるのも嫌、服が少しでも汚れるのも嫌、自分の鼻水、ヨダレは服でふくくせに弟の赤ちゃんが口からミルクを垂らしながら自分に近づいてくると私のもとに走ってきて「あいつミルク垂らしてるよ!こっち向かって来るよ!」とジェスチャーで怯えた感じで知らせてきます。(私的にはこの行動がかわいくて、いつも笑ってしまうのですが)
そんな息子。 2歳ごろ少しコップ飲みの練習をしていたのですが、少しでもコップからお茶が顔に垂れると「うへぇぇ(TдT)」と泣きそうになるのであまり力を入れて練習しておらず。
とある日、練習中に私の不注意でドバッ!とお茶が上半身にかかってしまい、息子はパニックを起こしました。
「うわあぁぁ~!!!うわあぁぁ~!!!」
と半狂乱になりながら私に助けを求めますが… 私もここまで息子がパニックを起こしたのはこれが2回目というレベルだったので、どう対処すればいいのか分からず。
とりあえず服を脱がせてシャワーを浴びさせようとするのですが、ずっと泣き叫びながら洗濯機の中に入れた濡れた服を指さして何かを訴えています。 結局1時間以上泣き叫び、これでもか!というぐらい泣いたお陰かやっと落ち着きました。
最近はこんなパニックを起こさないように、食べ物、飲み物を扱っているときは必ずティッシュかタオルを近くに置き、お米一粒、牛乳一滴でもテーブル、息子の体に落ちた瞬間に拭き取って「落ちたの拭いたよ~大丈夫だよ♪」と声かけします。
卵かけご飯しか食べないくせに、口の周りが玉子でベトベトになるのは嫌らしく、これもひと口食べさせては口を拭いて食べさせては拭いての繰り返しで対処しています。
療育に通いだして、作業の先生にこの話をしたのですが 「意外に保育園とかにいれると周りの子がコップ飲みしてるのを見て突然しだすこととかあるんですけどね」 「でもすぐに練習しだしたほうがいいと思います。かぼちゃんのようにこだわりのある子は、定型発達の子と違って時間がかかることだけは覚えていてください。もしかしたら数年かかるかもしれない。」
と言われたその日からまたコップ飲みの練習を始めました。 とりあえず先生に言われたとおり、息子の好きなキャラクターのコップ(プラスチック製)、コップの感触が嫌いな場合もあるから色んな材質のコップ(と言ってもお酒のおちょことガラスのコップぐらいですが)を用意し、息子が大好きな入浴タイムに実行。 しかもレストランに行った時にしか飲めないカルピスで練習です。
撃沈でした。
もうどのコップでも口につけようとした瞬間に泣き叫んで泣き叫んで最初の一週間でくじけそうでした。 が、ある時「カルピスの原液を薄めず口に触れさせたら、味が濃いしコップに入ってる液体が美味しいと気づくかも!」と思い、今まで使っていたコップも止めて紙コップを使いました。
紙コップを切っておちょこぐらいに高さを無くし、カルピス原液を結構入れて、すごく楽しそうに遊んでいる息子を後ろから主人に羽交い締めしてもらい無理矢理口に押し付けました。 (ちなみにこの作戦は主人は大反対でした。かわいそうだという理由で)
「うわあぁぁあ?!」
とまた泣き叫びそうになったのですが… 口の中に入ってくるカルピス原液に少し心を開いたみたいで、泣き叫びそうになったのはなったけど、心なしかいつもよりそこまで拒否していないような感じだったので「これはいけるかも…!」と一人ガッツポーズでした。
カルピス原液作戦開始から3、4日ぐらいまでは抵抗していましたが、1週間近く経つ頃には「うへぇぇ?」と言いながら少し喜んでいる感じだったので、ここでアンパンマンの取っ手がついているコップに原液を並々入れて渡しました。
「かぼちゃん、これ飲む?」 と一応息子の鼻の下に持っていき、いつものカルピスだと分かるように匂いを嗅がせてから口につけると… 普通に飲む!! ので、「自分で持って飲んでみたら?」と息子の両手をコップに添えると… 自分で持つ! そして飲んでる!!めっちゃこぼれてるけど!!!
感動でした。 数年かからなかった。 ちなみにこのコップは最初コップ飲みの練習で使ったときに嫌がられたものです。
自分からコップを持つのを確認してからはカルピスは原液からどんどん普通の濃度(より今は薄い)になり… 結局上手にこぼさす飲めるようになるまで1ヶ月~2ヶ月近くかかったと思います。 それでもまだまだ飲むスピードが遅い息子。 慎重な性格が影響しているのかな?
そんな息子が、今日ついにペットボトルから直に飲めるようになり(自分ではボトルを持たず…ですが)、一人感動してこんなに長い文章を書いてしまいました。
読んでいただき、ありがとうございました。