自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の息子の成長日記

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断を受けた3歳の男の子の成長記録。療育のこと、日々の出来事。0歳の少し神経質な赤ちゃんとの生活も。

味の開拓

今月の保育園での身体測定で体重が減ってしまっていた息子ですが、家で色々挑戦するようになってきました。
と言っても白色か透明色のものばかりですが(^^;


弟のぼうちゃんが美味しそうにがつがつ食べているものは気になるらしく、頑張ってピザやドリアなどを食べるようになりました(^^)
←必ず一口食べたらすごい顔をして遠慮するのですがなぜか食べたがります(笑)





そんな息子がついに見つけたみたいです。



蜂蜜を。



元々嫌がっていたのですが、 あまりにぼうちゃんが蜂蜜をつけたパンを美味しそうにがつがつ食べるからか最初は「嫌だ*1」と拒否していたのですが、「ぼうちゃんが蜂蜜食べてる」と何回も言うので、多分食べたいんだろうと思いパンに少しつけて食べさせると




食パン2枚食べました!!( ; ロ)゚ ゚
えー!!?
それ5枚切りだよ?!と思ったのですが、まぁ食べるにこしたことはないと思い食べさせることに。
蜂蜜がよほど気に入ったらしく、「かぼちゃん、蜂蜜の味好き」と珍しく自分から好きと言ってました。




よくよく見てみると息子は食に興味がないわけではないんじゃないかと思いました。
弟のぼうちゃんがお菓子を食べていると結構ガン見してるんですよね。
じーっとガン見して分析し、自分の許せる色や食感なら食べているという感じなんじゃないかな?と思いました。
と言っても、ぼうちゃんも本当にかなりの偏食なんですけどね…ほぼ決まったお菓子しか食べない(T-T)




決まったものしか食べない息子ですが、多分本当はもっと色々色んなものを味わいたいんだろうなと思い少し切なくなる母でした。

*1:‘д’o≡o’д’

挨拶したいんじゃなかった

「お早うございますって言うんだよー」
「ありがとうございましたって言うんだよー」
と私が言えば素直に言ってくれる息子。
しかしまだまだ自分から言うことは全くなく。
(いってらっしゃいとおかえりなさいは最近マスターしたのか間違えなくなりました(^^))



登園したときにお友達が靴箱の前で遊んでいていると、何か言いたそうに立ち止まってじーっとお友達を見つめるんです。めちゃ真横で。
その度に「お友達におはようは?」と息子に言ってたのですが、とある日、なぜそんな会話になったのかは忘れましたが「かぼちゃん、おともだちにあいさつするのいや」と言い出しました。


「なんで嫌なの?」「挨拶したくないの?」
と聞くと「いやなの。あいさつしたくない。」を繰り返すので、とりあえずその時は「そっかー。挨拶したくないのかー。なんで日本には挨拶をしないといけないっていう習慣があるのかな。不思議だね~」と適当に話を変えつつ(?)、心の中では「何?なんかこだわり的な感じ?それとも言葉が変っていじめられてる?(柔らかいものしか食べないので口の周りの筋肉が発達してなく、滑舌が物凄く悪いんです。楽しい→たのちい みたいな2、3歳ぐらいの滑舌です)」と不安になり、私は人に会えば挨拶をするということを覚えてほしいけど本人が嫌がってるならやめたほうがいいのか作業療法の先生に聞いてみました。




「それ、ただ単にかぼちゃんがおはようって言いたくないだけじゃないですか?」
作業療法の先生に言われました。


全く私の中になかった発想!


「かぼちゃんはお友達を見て何か言いたいことがあるのに、毎回横から「おはようって言いなさい」と言われたら「挨拶いやだー」ってなりません?」
「そりゃあ挨拶はできた方がいいと思いますけど、本人が挨拶したくないんだったら無理にさせなくてもいいと思いますよ~。」
とアドバイスをいただきました。



私、登園の時に毎回お友達をじーっと見つめる息子を見て「おはようって言いたいんだろうなぁ」と勝手に思ってたんです。
でも作業療法の先生のアドバイスで息子の言いたいことがおはようではないと気づき、早速登園の時にお友達をじーっと見つめる息子を息子に声をかけました。


「お友達に何が言いたい?お母さんもいるから言ってみたら?(^^)」


と言うと、息子は私の手を強く握りしめたままお友達の側に行き、目を合わさず「しーちゃんこれしてあそんでるー」と言いました。
しーちゃんは息子が話しかけたからか「田中かぼすくんおはよう!」と挨拶をしてくれ、息子のほっぺたをむぎゅっ!と口に寄せ「かぼちゃんかわいい~(*´∇`*)」とお姉さんのように相手してくれてました。(ちなみにしーちゃんは同じグラス)



本当だ!
息子はおはようが言いたいんじゃなかったんだ!
と思ったと同時に、今思うと登園の時にお友達に挨拶をさせるときも今回も必ず私の手を強く握りしめ、私から離れず友達と接していたので(友達がいないときは私の存在なんてないかのように教室に入っていきます)、息子の中で他人に話しかけるのは挨拶レベルでもかなり緊張するんだと気づきました。


そうだよね。自分の弟でも目を合わせるの苦手なのに保育園のお友達に自分から話しかけるなんてかなり勇気のいることだよね。




息子が嫌われてはいけないと思い、入園時から園で出会う子みんなに挨拶してたお母さんは一年経った今、園の子たちの名前をほぼ全員覚えてしまったよ(^^)





確かに挨拶なんて出来なくても死ぬわけじゃないもんね。
息子がお友達を見つめてるときは何が言いたいのか聞くようにしよう。

一年以上かかったね

やっと今日人生初めてトイレに座っておしっこした( ;∀;)




確か秋頃から立ってするトイレだと誘えばしてくれるようになっていたのですが、座るほうはもう頑なに拒否。
作業療法の先生に相談してももうお手上げ(もうアドバイスしつくした)的な感じだったし、発達外来のDr.の受診の時も「まだ出来ないんですね。そうですか。」と冷たくあしらわれ(これはただの被害妄想?)…




前に短期目標と長期目標のことをブログに書いたのですが(途中で話が終わってるので???て感じですいません)、トイレに座っておしっこするというのは私の中で長期目標に入れていたので本当にびっくりです(^^)



ちなみに成功の鍵はGoogleマップでした。
息子、今Googleマップにとてもはまっていて普段は寝る前に少しだけ遊ばせるのですが(自宅学習のノルマをこなしたご褒美として)、その時以外は全く触らせてなくて(^^;


最初はGoogleマップの名前を出しても「出来ないよー立ってできるー(男性の便器ならできると言いたい)」と拒否してましたが、「もし座っておしっこしたらねー…………5分!Googleマップしてもいいよ!(^^)」と、「5分」という時間にときめいたのか「かぼちゃん、座ってする……」と泣きそうになりながらも頑張ってしました(^^)



まぁGoogleマップだけでなく、「かぼちゃん4月から年中さん~(°▽°)」と先月からお兄ちゃんになるのを楽しみにしていたのもある気がします。



次の目標はオムツを外すこと!(これは元々短期目標です)

保育園に通いだして

ここ最近、ご近所さんや知り合いの方に「かぼちゃんしゃべるようになったんだね~!」「かぼちゃん表情豊かになったね~!」「ちゃんとあいさつ返してくれるんだね~!」と褒めてもらうことが多くなりました。


「やっぱり保育園に通うとお友だちから刺激を受けるのね~(´・∀・`)」
と皆さん必ず言われるのですが、今日ふと思ったことが…


みんな息子のことを「すごい!喋ってる!(声を聞いたことなかったよ!と言われた)」「あら~!笑ってる!笑ってる顔初めて見たよ!かわいいじゃない~!」と言いながら褒めてくれるのですが、あれ?やっぱり保育園入る前は結構「この子ちょっとおとなしすぎじゃない?」と思われていた…のか?



まあどう思われていても息子の成長のペースはのんびり変わらないので別にいいんですけど、一年前のご近所さんの「男の子だから成長が遅いのよ~」「男の子は言葉が遅いのは当たり前よ~」と言いながら、心の中では「なんかこの子変じゃない?」とか思われていたのかなと思うとちょっとご近所さんの笑顔が怖く見える自分がいて。
なんか深読みしすぎかな(^^;



でも療育と保育園に通って早一年。
息子の障害を言ってない人にも変わったね!と言われるぐらい息子が子供らしく成長してることに感動です。

脳みそを変えてほしい

最近立体パズルにはまっている息子。



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巷では賢人パズルというのかな?
息子が二歳になるまで手作りおもちゃにはまっていて、ニキーチンの積み木という本を見ながら数日かけて作った思い出の品。(なぜこれを作ろうと思ったのかは覚えていないという…(--;))


作ったばかりの頃は興味がなさそうだったのでおもちゃ箱の奥底へ仕舞われてしまい、数年眠っていたのですが…
最近たまたま見つけて息子に与えてみると朝から晩まで「立体パズルするー!!!(^○^)」と大はまり。


このパズル、1~70までの課題があり、パーツが7つ用意されているので、それを使って自分で考えて形を作っていく(課題を解く)という遊び方なんですが。



1~28ぐらいまでだったらまだ私でも解けるのですが、40番代だとたまーに偶然作れるぐらい。
50番手前になると偶然が起きるのを待つのもしんどいぐらい難しいんですよね…(いや、私のセンスがないだけかもなんですが。主人は結構スラスラ解いてます(--;))



発達障害の息子はこのパズルがかなりお気に入りで課題の絵を見なくても自分でそそくさ作って「これ!◯◯番!!(°▽°)」と教えてくれます。
もう自分で作れる形は丸暗記してしまっているようです。



そんな息子は昨日53番ぐらいの課題に挑戦していたのですが、一時間ぐらい頑張っても出来ず「お母さん、これ難しい…(T-T)」と助けを求めてきました。
しかし40番代の時点ですでに解けない私は「おっ!わかったーちょっと待ってよ~」と言い、ネットで検索することに。(普段は主人に助けを求めるのですがこの時は仕事でおらず… 主人はパパッと解いてしまいます。理系と文系の違いなのか?(・・;))
でも50番代って答えあがってないんですよね(T-T)
私の検索が悪いのか(T-T)



画像で検索してたんです。

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すると横で見ていた息子が「64番、ある」と言い出し。
ん?今作ってるの53じゃなかったっけ?
と息子に言いながらスマホをスクロールしていると、「70番、あった」というのです。



あれ、もしかして課題の形を全部覚えてる?
と気づき「どっちが64番なの?」と聞くと「こっち!!!」と自信満々にキリンのような形を選ぶ息子。
言われて調べると64番も70番も合ってました。
まさか作ったことがない課題も覚えてるとは…(゜ロ゜)



で、結局53番は諦めて画像で見つけた64番と70番を作り満足する息子。





数ヶ月前、言語療法の先生が変わった時に「かぼちゃんは文字を全部理解していて本当に賢いと思います!文字を覚えるのには2パターンあって、文字全体の形で覚えるタイプと文字の画数で覚えるタイプとわかれる(と言ってたと思う)のですが、かぼちゃんの様子を見ていると両方だと思います!かぼちゃん苦手だと思うことは受け入れないけど、得意なことは一度言うとすぐ覚えるし、本当に賢いと思います!脳みそを変えてほしいです!(笑)」と新しい先生に言われたのを思い出しました。
(療育では本人が出来ること出来たことをいっぱい褒めてくれるので、まだこの時息子と出会ったばかりだった言語の先生は息子の褒める部分があまり見つからず、文字が読めるのってすごいね!この歳にしては賢いね!という褒め方だったんだろうなと思ってます。小学校に入ればみんな文字なんて読めるようになるので(--;))




あ!もしかして
漢字全体の形で覚える→(カメラアイ?を持っていたと言われている)山下清的な?
文字の画数で覚える→興味があることは努力する的な?(違う?)
というプラス思考の母。


立体パズルも課題を全部丸暗記していて自分が納得するまで作り続ける息子の脳みそ、私も本当に交換してほしいと思いました(^^;

ちなみにこの日は70番を作るのに集中しすぎていて、寝る時間が普段より3~4時間オーバーしてしまい…
次の日朝ごはんも食べず保育園に行くはめに(--;)

短期目標 ーとりあえずお箸、そしてトイレトレーニングー

ABAの本を読んでいると、お箸の練習は4歳になったら始めたほうがいいと書かれていました。





お、お、お、お、お箸!?(○_○)!!
療育に通いだして(3歳0ヶ月)からすぐスプーンを持つ…というより触る練習からさせて数ヶ月かかってやっとスプーンを使うようになったのに、スプーン歴一年前後でもうお箸の練習!?(; ゚ ロ゚)
と衝撃を受け、保育園の先生にとりあえず相談することに。


「お箸ね~、早い子なら2歳から練習するんですよ~」と…(゜ロ゜)


え?2歳!?(・・;)
とあまりの衝撃で「え?え?」としか言えない私に先生が優しく説明してくれます。


「一歳クラスの子たちはスプーンを持つ練習をするんですけど、一歳さんはグー持ちで使うんですよ。で、2歳さんになったらスプーンをグー持ちからトング持ちを練習して、それで上手になったらお箸に移行するって感じですね~」
と…


うちの子、いまだにグー持ちでスプーンを使ってる…(|| ゜Д゜)

「先生、逆に言えばスプーンのグー持ちからお箸の練習をさせるのはかなり飛び級させすぎってことですか?」と聞くと


「そうですね~。トング持ちを経験させてからじゃないとお箸使うのは難しいんじゃないかな~」
とのこと。
(ちなみにこの先生は息子の担任じゃないけど、他のクラスのかなりベテランの先生です。)




と言うことは、とりあえずグー持ちからトング持ちに発展させなければ!
どうやったらこだわりの強い息子に持ち方を変えさせられるかと考えていた時。


思い出しました。
療育に通いだした頃、作業療法の先生がスプーンの持ち方を教えてくれてたことを。
クリップを使えば正しい持ち方が出来ますよと手本を見せてくれていたのですが、その時はまだ息子のスプーンにクリップをつけるとかのレベルではなく…(もう思い出すのも嫌なぐらい先が見えない感じでした(--;)


そうだクリップだ!
と早速買ってきて、作業の先生にどの辺りにクリップをつけたらいいのか聞いて実践。
先々週ぐらいです。

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最初は嫌がってましたが、「指をね、バーン!!の形にしてピストル打ってからスプーンを抱きしめるんだよ~」と言ってると持ってくれるようになりました。(関西人らしく、バーンと息子に打たれると「やられた~!めっちゃ血出てる~!」とノリノリで役者してました(^^;)


保育園の先生にも協力してもらっていて一応クリップを渡しているのですが、保育園ではクリップをつけなくても正しい持ち方をしてますよ(^^)
との事。なので
家でもクリップをなくしてスプーンを使わせようとすると


「クリップがない」


「クリップないと食べれない。お母さん食べさせて。」


と言うようになりました。(今週始めから)
これはクリップにこだわりを持つようになってしまった!やばい!と思い、この日からクリップをつけるのはやめて「かぼちゃんは保育園で年下の子達にスプーンの持ち方を教えてあげてるんだよね~先生に聞いたよ♪さすがお兄ちゃんだね♪(^^)」と褒めて褒めてクリップなしでスプーンを使わせていたのですが、こちらが声をかけなくても正しい持ち方をしているので、とりあえず療育の時に作業の先生にもうお箸に移行していいかと聞くと「全然いいでしょ」ということで、短期目標はお箸のマスターということにしました。




元々療育に通いだした頃、作業の先生に「この子がスプーンを使って食べるのは数年かかるかもしれないと思っていてください」と言われたんです。
その頃はまだ息子は一人っ子だったので(弟が生まれたばかりだったので一人っ子状態という感じです)、数年なんてかけさせない!という発達障害の診断を受けたショックなど色々あり、付きっきりで必死に教え数ヶ月でスプーンを使えるようになったので、今回も付きっきりで教えればおはしを使うのはすぐじゃないかな?と思っています…
いや、願望ですが(--;)




また話が長くなりますが、トイレトレーニングの話は次に。