自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の息子の成長日記

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断を受けた3歳の男の子の成長記録。療育のこと、日々の出来事。0歳の少し神経質な赤ちゃんとの生活も。

S音

療育に通いだして来月で一年半。
最近は自分から話しかけてくれて本当に成長したなと思います。
話しかけてくれる内容は「ねぇお母さん、(Googleマップを見ながら)国道○○号線のどこどこからここまで街灯いくつあるか言ってみぃ?( ´ー`)」や「ねぇお母さん、国道○○号線の○○トンネルの次のトンネルは何なのか言ってみぃ?( ´ー`)」とかなりマニアックですが(^^;




冬の発達外来の受診で滑舌の悪さを指摘された息子。
元々療育に通いだした頃はほとんど喋ることもなかったので喉や口の周りの筋肉が発達していないと言語聴覚士の先生に言われていたのですが、ドクターから滑舌改善の指示が出たとの事で冬から週一の言語の時間は少しシャボン玉を吹いてます。



強く吹いたり弱く吹いたりして、細かい玉や大きな玉などを作って遊ぶのが楽しいらしく、息子はシャボン玉の時間が大好きです。


「かぼちゃんはさ行を発声するのが難しくて、代わりにた行を使って喋っているのでS音の練習をしていこうと思います!」
と説明されました。



療育で先生達が息子にしてることは家でも真似できる範囲でしています。
シャボン玉もほぼ毎日お風呂でふかせて、吹くという行動がいいのかな?と思い、リコーダーや小学校の先生が体育のときに吹くような笛を買って遊ばせたり。(かなりの田舎で隣の家がとても離れているので昼夜問わず遊ばせてます(^^;)
始めた頃はラッパも弱々しく音なんてほとんど出ていなかったのですが、最近では「もうやめてー!(T0T)」と思うぐらいうるさく吹けるようになり(笑)



あれ?
こんなに上手に吹けるようになったけど滑舌はまだまだ子供っぽくない?



と思い、言語療法の先生に聞いたんです。
一応家でも毎日シャボン玉を吹かせているのですが、他はどのような工夫をすればいいですか?
と聞くと、さすがプロ!!!という返しが。



「今シャボン玉を吹いているのは口の周りの筋肉を発達させるためです。強く吹いたり、弱く吹いたりしてかなりコントロール出来るようになったなと思います!でもS音というのは言語の中でも難しい音で、舌を下の歯の上に持ち上げないとでないんです。」


「かぼちゃん、最初に来るS音は発音出来てるんですが(スイカなどははっきり言えます)、語尾の「お早うございます」の「す」や「ありがとうございます」の「す」は空気を吸って発音してますよね?」


「やってみると分かると思うんですけど(と言って先生が舌を出しながらシャボン玉を吹いてくれる)、このS音の練習って大人がするのも結構大変なんですよね。」


「舌が上がらないから、まだ口の筋肉が発達してない子達はS音をたちつてとに置き換えて言ったりします。とうもろこしをとうもろこちって言ったり。」


「あとはF音ですね。「す」を「ふ」って言ったり。これもF音の場合舌が下に下がったまま発音するからです。」


「なので本当だったらストローなどを使って舌を下の歯の上におかせてからふかせるとかするんですけど、かぼちゃんはまだ年齢的に出来ないと思うのでシャボン玉を使ってます!」



と説明されて納得。
息子、「おはようございます」の「す」を吸って音を出したときに毎回私がすぐさま注意。
「あれ?喋るときはシャボン玉吹くみたいに息を吐くんだよ?ございま「すぅ?」」とオーバーリアクションをしていると「ございま「ふぅ!」」とずっと言ってたんです。
「出来るじゃーん!!!(*´∇`*)」と毎回褒めてはいたのですが、本人なりに褒められてはいるけど何か音が違うと思うのか定着せず。
やはり舌の筋力が足りないから本人は「す」と言いたいのに「ふ」と言ってたんだ!




言語の先生に教えてもらってから一日三回必ず舌の体操をさせるようにすると(と言っても適当な動きですが)、 その効果なのか今日体重管理の病院で綺麗なS音を喋りました。
でもその言葉が何だったのか覚えなく(T-T)
言われた時に「え?!今超4歳児っぽい喋りだった!」と思い褒めたかったのですが、弟のぼうちゃんに気をとられていて(T0T)




S音を長期目標にするか短期目標にするか迷っています。