自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の息子の成長日記

自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断を受けた3歳の男の子の成長記録。療育のこと、日々の出来事。0歳の少し神経質な赤ちゃんとの生活も。

発達障害の確定③ 新版K式発達検査

先週の診断結果を聞きに受診。


今日のかぼちゃんはかなり普通で、奇声をあげることもなく、独特なスキップをするわけでもなく、数字を呟いているわけでもなく。


また先生が診察室から出てきて名前を呼びます。
「かぼちゃーん!」
息子は名前を呼ばれても反応しないので、先週と同様私が「先生のとこ行っておいで」と声をかけると、今回は普通にパタパタと走りだし先生に抱きつきます。


診察室に入ると、先生が発達検査の結果をくれました。
「説明するので、一緒に見てください。」

と、検査時の様子、実施した先生の所見、あとこのような数値が書かれてありました。


【結果】
姿勢・運動 DQ 90
認知・適応 DQ 38
言語・社会 DQ 29
全領域 DQ 42


【検査時の様子】
・視線は合いにくく、一瞬目が合ったと思うとすぐに本人から視線を外す場面があった。
・言葉はほとんどない。声を出すこと自体がない。
・部屋を出たくなるとバイバイと手のひらを自分に向けた形でふっていた。
・母親の手を持ちクレーンで母親にさせようとする場面があった。

【所見】
・身体発達は年齢相応。
・認知・適応領域は3歳の課題まで通過したが、予期的追視、推測が必要なものは出来なかった。
・言語、社会領域は10ヶ月の課題まで出来た。
・認知・適応領域は簡単な形は出来るが複雑な形になると弁別できなくなる様子が見受けられた。
・積み木の課題では、積むことは出来たが、トラックの模倣では模倣の意味を理解できていない様子。
・絵指示では、質問と全く違うものを指さしで答えており、身体各部では自分の頭に手をやる様子が見受けられた。
言語理解は困難なよう。
・「ちょうだい」の意味が理解できていない様子。呼び掛けに反応がなかった。




先生が説明してくれていましたが、この数値より検査時の様子や所見のほうが気になり、全然説明が頭に入ってこなかったのであまり覚えていないのですが、先生がすごく言葉を選びながら喋っていたのだけは覚えています。

「お母さん、かぼちゃんの全体的に見た発達は大体10ヶ月相応なの。全部が全部10ヶ月というわけじゃなくて、やっぱり言葉が出てない、理解できていないというのが足を引っ張ってるんだよね」
「自分の言いたいことが自分で上手に伝えられないのに、運動神経は歳相応だから、気持ちがうまく説明できないときの自傷行為がひどいの。だから一刻も早く療育に通わせるためには、次の市の発達検査でこの結果を渡して。うちから行くよりも市の発達検査からの紹介のほうが早く予約がとれると思うから。」



と説明を受けたときに私が聞きました。
「2歳7ヶ月でこの結果が出る子っていないんですか?!みんなもっといい結果なんですか?!テストの内容は家では出来るのにって事がいっぱいいっぱいあったんです!!!」


10ヶ月相応の発達


と聞いて、なんとも言えない、怒りではないけど何か否定したくなるような泣きたくなるような気持ちになりました。

先生が間を開けて
「…………少ないと思います。」
と言われたのが記憶に残っています。
普段は本当に陽気で、こんなに言葉を選んで喋るところを見たことがなかったので。

「この子は私もとても気になる子だから、もう少し様子を見たいのでまた次の受診の予約をしてもらえますか?発達のほうは療育の病院で見てもらって、うちでは体重管理したいから」
とのことで、ここの病院は今でもお世話になっています。



結果の内容がショックで、小児科を出たあとのことをあまり覚えていませんが、とりあえず主人にこの結果を見せなければと思い、家で見てもらいました。

すると主人が
「確かに…かぼちゃん、慣れた人には顔見て笑うけど、初めての人とか慣れてない人とは目を合わせてない気がする…」
と言い出しました。


母親の私が気づいてないのに主人がなんでそんなこと分かるの?
いつも見てるのは私なのに。

と思いながらも、この日から息子の視線を気にするようになりました。






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